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Look1

紅葉狩

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紅葉狩

鬼は日本の文化の多面的な要素として存在し、恐れ、尊敬、

そして教育的な側面を含む複雑な存在です。

今回、モチーフとして見出したのは呉葉という鬼女になっていく人物です。

彼女は「紅葉狩り」という言葉の語源になったとされています。

時は安時代。

葉は生まれついたその美貌と芸事への才覚を広く知られることになった

その力を留めることなく用いて、正妻の座を奪うような形で貴族の子を懐妊する。

同時に、呉葉は貴族の奥方に呪詛をかけていたことが知られ、戸隠山へと追いやられることとなった。

子が生まれた彼女は生きる手段としてなのか、本人の欲望のためなのか、

金銀を強奪し、盗賊までも配下に置くようになっていく。

そして遂には人を殺め、その生き血を啜る鬼となっていた。

山の奥の出来事は都まで轟き、人々は恐怖を感じていく。

鬼女を討つために人々は立ち上がり、そして彼女は首を斬られて死ぬ

 

 

 

彼女自身を悪と言い切れるのか?この物語を読んで最初に感じたことです。

呉葉の欲深さに共感したと同時に、その才覚を活かせない境遇に疑問を抱いたことがこのドレスを作ったきっかけでした。

本人の希望が叶わず、才覚を生かすことなく死んでいく。

形は変われど彼女のようなこと現代や未来にも存在すると思っています。

そんな呉葉を救済する意図は現代だからこそ出来るような気がしますし、

自身の希望をもっと表立って表現できるような世界を願ってこのキラキラしたドレスは生まれました。

そんな希望を持って、皆さんの人生がもっとキラキラとなることを祈っています。

sui デザイナー Beniko

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Look 2

賽の河原

親に先立って死んだ子供が行く所といわれる、冥途の三途の川の河原のことを「賽の河原」と言います。

子供は親の供養のためにそこで小石を積み上げて塔を建てます。しかし、鬼はそこにやってきて全て崩していきした。

 

この物語の教訓は「無駄な努力」です。

日々を生きる中で最も私たちが最も意識せざるを得ないことの一つではないでしょうか?

 

このドレスを作る原動力になったのが、実際に草津温泉で見た西の河原公園の源泉を見たことです。

そこに広がる苔などの緑が印象的でそれを洋服で再現しています。

 

この洋服を着るのはもちろん、見つめるだけでも自分の日々の生活を振り返れるような活力になることを望んでいます。

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Look 3

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Look 4

「鬼」という言葉は、日本の文化や伝統に深く根ざしているもので、様々な意味や象徴を持っています。

元々は中国の神話や伝説に由来すると考えられていますが、日本では独自の発展を遂げました。

  1. 伝統的な意味: 鬼は通常、強力で恐ろしい超自然的な存在として描かれます。これらはしばしば赤い肌や青い肌を持ち、角があり、驚異的な力を持つとされています。

  2. 節分の象徴: 日本の節分では、鬼は邪悪な精霊や不幸を払う象徴として登場します。人々は「鬼は外!福は内!」と言いながら豆をまき、悪い精霊を追い払い、福を家に招き入れる風習があります。

  3. 道徳的な教訓: 物語や伝説では、鬼はしばしば道徳的な教訓の象徴として用いられます。例えば、子どもたちが悪い行いをすると「鬼が来るぞ」と脅されることがあります。

  4. 芸術と文化の中で: 日本の芸術や文学、演劇では、鬼は様々な形で表現されています。能や歌舞伎では特に鬼はよく登場し、強烈なキャラクターとして描かれています。

このように、鬼は日本の文化の多面的な要素として存在し、恐れ、尊敬、そして教育的な側面を含む複雑な存在です。

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Look5

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Look 6

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